涙のスキーキャンプ2002年冬休み 初スキー通っていたスイミングスクールの2泊3日のスキー合宿に、なんと自ら参加すると言い出した。 親から離れて子供だけでのお泊り体験・・・ 私はもともと行かせたかったが、彼女の性格からしてまず無理だろうと思っていたので、これにはホントに驚いた。 自分と同じコースノ子も行かないというのに、誰かに誘われたわけではないので知っている子がいるかどうかもわからないというのに、それでもいいと言い張る。 それなら!少々お値段高くても、行かせてやろう( ̄□ ̄)!! 私の実家以外、単身で泊まったことのないnao・・・ ぼんやりのんびりで、家でも身の回りのことがまともにできないんだから、一人じゃ何にもできないだろう・・・ で、着替えは1日分ずつ袋分けにしたが、向こうで分かるようにと、自分でその袋に入れさせ、袋には日付を書かせた。 スキー用品と着替えは別のバッグに入れるので、間違えることの無いよう、バッグにも自分で入れさせた。 前日には持ち物を自分で確認させ、準備万端! スキーも雪山ももちろん初めてのnao・・・ 当日、集合してバスに乗り込む直前「どうしよう、転んだら!」 ・・・開いた口がふさがらなかった・・・( ̄□ ̄;) 集合してみると、nao以外は皆友人同士で来ていることに気付いた。 naoが初めて不安顔を見せた。 「やばい!」( ̄□ ̄;)!! そこへ、同じように初めて単身参加した、保育園時代の同級生男児が来た。そのお母様と話をしていてふっと気付くと、その男児の側にぴったり寄り添っているnaoがいた・・・(^_^;) かくしてバスにもその子と隣同士で座り、無事出発したのであった・・・ 合宿を終え、バスから降りてきたnaoは・・・ あれれっ行きと同じ服、だがそれよりもそのズボンはパ・ジャ・マ・・・??? な、なんでーーー???あんなに自分で準備したのに着替えが分からなかったのか?! 解散してからおそるおそる尋ねてみると・・・ 「履いてったズボンがおしっこで濡れちゃったもん」 お、おしっこぉ~~~~(@_@;)!! 聞けば、到着後、スキータイツに履き替えず、ジーンズのままスキーウェアを着て滑っていて、 リフトで頂上まで上がってから尿意をもよおしてしまったのだが、チーム全員滑り下りるまでトイレに行けないとコーチに言われたらしい。 そしてようやくトイレに行けた時には我慢も限界だったため、かじかんだ手でジーンズのファスナーを下げるのに手間取っているうちに・・・・・(+_+;) しかしだからといって、どーして着替えもあったのにパジャマで帰ってくるの???の問いには、「着替える時間がなかった」。 ハァ~・・・でもまぁ無事に帰ったしこの子にしては頑張ったのだから、良か ったとしようか・・・ と、家に帰ってバッグを開けてみると、もぁ~~~~)))っとおしっこの匂い! そして濡れたままくしゃくしゃに押し込まれたジーンズが( ̄□ ̄|||)!! 「なにこれーーーーーっ(>_<)!!」 「だって洗う時間ないんだもん」 そうじゃないそうじゃない!なんで袋に入れないんだっ!! ・・・そしてそのジーンズの下には、まったく手つかず状態の、袋に入ったままのお着替えが・・・。 お風呂にも入ったし脱衣所に着替えも一応持っていったらしいのに、何も着替えてないことにただただ唖然・・・理解を超えている・・・( ̄_ ̄;) でも、こんな嬉しいこともあった。 「ママとmisaにお土産買ってきたけど、もらったお小遣い全部使っちゃった、ごめんなさい。パパには時計買ってこようと思ったけど、お金が足らなかったの」 私に天使の携帯ストラップ、弟には剣のキーホルダーを買ってきてくれたのだ。それがとっても洒落ていて高そうな物。 「お菓子とか皆買ってたけど、私はそれを先に買ったから買えなくなっちゃった」 涙が出た。 後日、スクールに写真が貼り出された。 ワクワクしながらそれを見た後、その全てが分かった。 友人同士、仲間同士、ピースしながら満面の笑みで写真に納まる子供達。 その集団のいつも片隅で、控えめに笑っているnaoがいた。 そうだった。そういう子だった、naoは。 スキーも初めて、私のいないお泊りも初めて、時間に区切られた生活も初めて。 その上ほとんど初めて会う子ばかり。 もともとぼんやりのんびりな子。自分で決めるより人に任せる子。 ・・・きっと、皆についていくのに必死だったに違いない。 お風呂も食事もお着替えも、いつものペースでは間に合わなかったんだ。 遅れたら、誰にも待っててもらえないから・・・。 写真が涙でにじんで見えた。 胸が締めつけられるように痛くなった。抱きしめた。 「よく頑張ったね」。 width="603" height="879" alt="スキー"> ジャンル別一覧
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